2001年北海道生まれ。高校時代、地方と首都圏における進路選択の格差を目の当たりにしたこときっかけに、「当事者意識を持った子どもたちと、自らの人生を物語る大人たちの交流」の重要性を感じる。現在、多世代交流について学びを深めながら「当事者意識」と「省察」をテーマにグラフィックレコーディングを手掛けている。
活動実績
グラフィック・レコーディング
あらゆる対話や議論を、グラフィックを用いてリアルタイムで可視化します。オンライン形式・対面形式など様々な形態で行っています。
グラフィック・レポート
人々の語りや、組織内のシステムなどをグラフィックを用いて編集します。
グラレコ講座
グラレコについて正しく理解し、グラレコをはじめる準備が整うことをゴールとした講座です。ご依頼に応じて様々な開催形態で開催しています。
講演活動
自身の高校時代の経験、成人学習、グラレコの知見を融合させ、進路選択に関する講演/グラレコ活用に関する講演を行っています。
グラフィック・レコーディング
2020年
・株式会社まつりば「StartupbaseU18夏 東京開催」:2020.8.23:高校生向け起業体験プログラムにおいて、高校生による最終ピッチを記録しました。
・一般社団法人 Sustainability Forum Japan「Z世代のポストコロナ会議」:2020.11.12/11.27/12.18:Z世代を中心に行われた「コロナ後の新しい価値観、社会像はどうなるか、どう形成していくか、気候危機をどう克服するか」に関する講演、シナリオプランニングの様子を記録しました。
・環境省「ウイズコロナ・ポストコロナでの持続可能でレジリエントな地域づくりについて」:2020.12.22
・東京学芸大学explaygroundラボ「東京学芸大学ヒューマンライブラリー2020」:2020.11.13:ヒューマンライブラリーにおける「本」の語りを記録しました。
2021年
・財団法人みらいRITA「コロナ緊急助成オンライン報告会」:2021.112:2020年「新型コロナウィルス緊急支援」の助成団体による活動報告を記録しました。
・一般社団法人 Sustainable Game「阪急阪神百貨店×Sustainable Game ワークショップ」:2021.4.24:阪急阪神百貨店梅田本店社員と未来の百貨店のユーザーである中高生が「『サステナブルな百貨店』にしていくために存在する現状の課題や解決方法」について議論した内容を記録しました。
阪急阪神百貨店×Sustainable Gameワークショップ開催
・聖心女子大学「オンライン国際シンポジウム 緒方貞子さんの思いを受け継ぐ-アフリカと日本を結んで‐」:2021.6.19:緒方さんにゆかりのあるルワンダの現状、聖心の教育を受けられた緒方さんの学生時代の学び、国際協力を行う聖心女子大学卒業生による講演、大学生によるディスカッションなどを記録しました。
・EZOの和「EZOの和×インスタボランティア部Instagram講座」:2021.7.10:Instagramアカウント運営のコツや写真撮影についての講座内容を記録しました。
・株式会社まつりば「StartupbaseU18冬 東京開催 最終ピッチ」:2021.12.28:高校生向け起業体験プログラムにおける最終ピッチを記録しました。
・高崎経済大学2021年度後期特別講義「世界と日本の未来を考える」:2021.9.27.-2022.1.17:講義13回分の講演及び質疑応答の内容を記録しました。
2022年
・DO!NUTS TOKYO「未来ワークショップ」:2022.1.28:DO!NUTS TOKYO若者アンバサダーによるシナリオプランニングワークショップの様子を記録しました。
・横浜市立大学ワークショップ 「企業を変える企業!?」:2022.5.11:株式会社クレアン代表取締役の薗田綾子氏による講演内容及びワークショップを記録しました。
・こども国連環境会議推進協会「株式会社グローブライド サステナビリティ研修DAY1『サステナビリティにおけるSDGs、脱炭素、サーキュラーエコノミー概論』」:2022.7.15:研修における講演部分を記録しました。
・ちよだゼロカーボンフォーラム「次世代を担う中高生とZ世代による意見・アイデア・取組発表 第2・3回勉強会」:2022.9.28/10.12:中高生が感じている課題と、それを解決するための提案をまとめる過程における議論を記録しました。
・「HOKKAIDO OF TOKYO~東京における北海道~」:2022年9月29日~:東京と北海道の両方に所縁のある方々へのライフストーリーインタビューを記録しています。
・株式会社熊本日日新聞社「熊日創立80周年 「eスポーツで描く地方の未来~POWER of eSPORTS~」分科会:2022.10.11.12:「eSPORTS×観光」、「eSPORTS×福祉」、「eSPORTS×まちづくり」、「eSPORTS×教育」4つのパネルディスカッションを記録しました。
・高崎経済大学2022年度後期特別講義「世界と日本の未来を考える」(+ポスターデザイン):2021.9.26-1.16
○第10回京の人材対象開催記念イベント「ナニカガハジマル1・2・3トークイベント2~個人インターン『まちの師弟制度』~」:2022年12月3日:「弟子」の学生と「師匠」の社会人を中心とした6名によるトークセッションの様子を記録しました。
グラフィック・レポート
○一般社団法人Unicul Laboratory「一般社団法人Unicul Laboratory×中間南中学校 先輩から学ぶ進路選択のリアル」:2020.5.28:大学生3名、社会人1名が、中学生に向けて語ったライフストーリーを記録しました。
○一般社団法人 ALLIANCE FOR THE BLUE 「ALLIANCE FOR THE BLUE 情報交換会」:2020.12:情報交換会の内容を一枚の画像にまとめました。
○ORITO「ストーリーグラフィック」2021.3:ORITO品田美里さんの紙を折ることとの出会い、制作の変遷、今後目指す姿までをデッサン調のイラストで表現しました。
○一般社団法人Sustainable Game「エプソン×Sustainable Gameツナガル/カワル Meeting」:2021.10:高校生とエプソン社員が、研修を通して創出した新規事業案の発表内容をまとめました。
○一般社団法人Unicul Laboratory「一般社団法人Unicul Laboratory×中間東中学校 人生ソウゾウ会議」:2021.8.26:大学生2名、社会人1名が、中学生に向けて「自分の歩みや大切にしている価値観」をテーマ語った内容を記録しました。
開催報告 中間市立中間東中学校にて、オンラインでのキャリア教育の授業を実施しました
○東京学芸大学2023年度入学者向けパンフレット「教育支援ってなんだろう?」編集:2022.4:教育支援課程の特集ページにて、在校生から卒業生へのインタビュー内容をまとめました。
グラレコ講座
大学生以上を対象に、2020年12月より対面形式/オンライン形式で計10回以上開催してきました。
講演活動
進路に関する講演
○一般社団法人Unicul Laboratory「一般社団法人Unicul Laboratory×中間南中学校 人生ソウゾウ会議」『自分の軸の見つけ方:野月の場合』:2021.8.26
○株式会社カルティブ×高森高校SDGs講演会「先行きの見えない社会の中で自分が納得できる『人生選択』について考える」
2021.9.7【高森町・熊本県立高森高等学校とともに産官学連携のSDGs講演会開催】
グラレコ活用に関する講演
熊本日日新聞社主催セミナー第2部「対話を可視化させるグラフィックレコーディングの効果とは~持続可能な個人と組織に必要な『木を見て森を見る力』~」:2022.9.8
カルティブでのインターンを経て
カルティブでの活動をはじめた頃、私は大学で生涯学習について学びながら、グラフィックレコーディング(以下グラレコ)に取り組んでいました。就職活動やインターンに関心の無かった私は、当時インターン生だった須藤さんに誘われて突然カルティブに加わることとなりました。そのため、大変恥ずかしいのですが、インターンを通じて成し遂げたいことも身につけたい力も不明瞭な状態でした。
一員になってからは、社員の皆さまとの対話の中で、自覚しかねていた関心事と根源にある課題意識を丁寧に引き出していただき、これらと既存の活動を踏まえて具体的にカルティブで何ができそうかを考えていきました。
たとえば、当時最も強く関心をもっていたことのひとつが、成人学習論や組織学習論、すなわち大人たちが学ぶ仕組みに関することでした。環境変化やテクノロジーの著しい発展、少子高齢化などを背景に、大人たちがあらゆる場で学び変わる必要に迫られています。私は特に企業組織における大人の学びについては解像度が低かったのですが、おそらく存在しているであろう「変わりたいのに変われない企業組織の困りごと」に思いを馳せていました。そして、当時仮説として持っていた企業組織の課題とその対処方法について、グラレコの知見と組み合わせながら講演をする機会をいただきました。思い返すと、発表内容にも方法にも反省点が多々あります。しかし、当日はオーディエンスの皆さまが熱心に耳を傾けてくださり、激励の言葉も含め貴重なアドバイスをいただきました。なまにえのアイデアではありましたが、思い切って表現をしてみた結果、一見バラバラに感じていた研究上の関心とグラレコなどの活動に通底する自身の興味関心が浮き彫りになったような気がしました。
インターンをはじめる前にも自分の考えていることを人前で語ってみたいと思ったことはありましたが、なかなか一歩を踏み出せずにいました。というのも、私自身は就業経験がないので、何十年もキャリアを積んでこられた方々の前で組織について語ることは恐れ多かったのです。それに、たとえ語る勇気があったとしても、何の実績もない中で講演の場を得るのは容易なことではなかったでしょう。
それでは、逃げずに語ってみようと思えたのはなぜでしょうか。さまざまな要因があるように思いますが、ひとつは、社員の皆さまが丁寧なコミュニケーションを徹底してくださっていたこと、もうひとつは、社員の皆さまの働くことに対する考え方とそれを体現する姿を感じられたことにあると思います。
カルティブのプロジェクトは多岐にわたりますが、いずれにおいてもメンバーが全国を飛び回りながら、地方自治体や企業の方々と直接コミュニケーションをとり、個人や組織やまちの抱える課題を引き出し、その解決・改善に伴走します。住む場所も組織の体制も異なる相手の持つ課題を理解して共に解決するには、表面的なコミュニケーションは役立ちそうにありません。カルティブの皆さまは常に相手とのフラットな関係を心がけ、場面に応じてコミュニケーションに工夫を施されているように見えます。インターン生に対しても、同じように丁寧に向き合ってくださっているように感じます。
また、社員の皆さまがどのような経緯でカルティブと関係するようになり、現在どのような動機で業務に取り組んでいるのかを伺う機会が多々ありました。加えて、働くことと地続きにあるご家族との向き合い方や暮らしに関するこだわり等もお聞きしてきました。社員の方々の働く姿が立体的に感じられ、家庭生活や娯楽の時間も含めた人生全体を見渡したうえで自分はどのように働きたいか考えるきっかけとなりました。
こうした自己や他者に真摯な態度を持った社員の皆さまのおかげで、安心して自分の関心を探索し、開示できたように思います。事実、インターン生はひとりひとり関心を表明し、固有の業務に取り組んでいます。
私は現在、グラレコを続けながら大学院で研究活動に取り組んでいます。インターンを通じて、自らの力を最も発揮できる事柄を希求し、さらに働くことや暮らすことについて一貫した考えを持って行動する態度を学ばせていただいたように思います。カルティブの皆さま、ご関係者の皆さまに心より感謝申し上げます。ありがとうございました。