パートナーインタビュー
株式会社サイバンク

「フラットに言いたいことを言い合える」
プロジェクトの立ち上がりに見た伴走の頼もしさ。

株式会社サイバンク

2008年にECに関する運営代行、コンサルティング、ブランディングを軸として創業した株式会社サイバーレコードの傘下としてシステム開発の役割を担う。2022年、地域事業者や生産者の商品・サービス等の情報を集約管理する「HARV」を運営開始。集約した情報を発信し新たな連携の創出を促すこれまでにないサービス。

インタビュー:

株式会社サイバンク 入江容郎様、池田涼様
株式会社カルティブ 徳永

未知のシステムをゼロから構築するところが面白い。
ふるさと納税事業に見た可能性。

− まず、株式会社サイバーレコードと株式会社サイバンクについて説明をお願いします。

入江
サイバーレコードはEC事業支援、コンサルというところから事業を開始して、ここ数年でふるさと納税支援の事業が急激に成長しているという状況です。
社員も増えて、成長度と業務のIT化や効率化という点でなかなか追いついてない課題があったので、私と池田に社長からオファーをいただきました。
業務の効率化、簡素化、簡便化といったシステム開発をやりたいときき「面白そうだな」と思い参画しました。
その際に、サイバーレコードではなく、サイバンクという新しいシステム開発会社をグループ会社として作りそこに参画する形で承りました。
これが2021年の11月です。それから、地域事業者や生産者の商品・サービス等の情報を集約管理するサービス「HARV」の開発業務、既存業務を効率化させるシステム開発、全社的な細部までのIT化促進を行っています。

− 入江さんと池田さんの自己紹介をお願いします。

入江
私は元々、Web関係のことは趣味でやっていて、ITとは全然関係のない仕事に就いていました。自社開発のSaaSを提供するサービスで、僕はユーザーサポートなどを行っていました。その会社で池田と出会いました。
その後、独立したんですが、1〜2年後ぐらいに池田から連絡があり「オフショアを利用したシステム開発をしないか」と持ちかけられ「面白そうだ」ということでシステムの受託開発やWEB制作を行う事業を本格的に始めました。そういったいろんな繋がりの中で縁があり、現在は自身の会社を運営しながらサイバンクに参画しています。
池田
私は20代の頃サラリーマンをやりながら、副業でネット上で海外から輸入したものを販売していて、26の時に独立しました。その業務の中で、在庫管理や出品管理などの結構煩雑な処理を効率化するためのプログラムを開発して自分のために使っていました。そのうち「それを使いたい」という人が現れて、それを製品化しようという形で開発していました。
それと並行して、また別の会社から「サービスとしてローンチするので開発して欲しい」という依頼もいただきました。
その当時は自分1人の会社だったので開発は外注していたんです。それでフリーランスの外注を探しているうちにベトナムでのオフショア開発を始めて、受託開発が本格化していったという流れです。入江と合流したのはその頃です。
その後、色々な案件で開発を続けていたのですが、受託で案件を受け続けるのは安定しないので。業務を絞っていこうと考えてた矢先にサイバーレコードの増田さんと会って、HARVのプロジェクト構想が面白いと感じ、昨年(2021年)の11月サイバンクに参画しました。

− プロジェクトのどの点に魅力を感じたんですか?

池田
既存のシステムのアップデートではなく、未知のシステムをゼロから構築するところがまず面白いと思いました。可能性をどんどん切り拓いてやっていく面白みですね。HARVが完成した後も集めた地域の事業者や返礼品のデータを活用して、次のステップに繋がる可能性がある。プロダクトをゼロから作ることに魅力を感じました。
また、サイバーレコードの掲げる「九州一のIT企業へ」というビジョンの中で、組織を作っていくのも面白そうだと感じました。

− HARVのサービスについて説明をお願いします。

入江
HARVはサイバーレコード社が運営している地域事業者や生産者の商品・サービス等の情報を集約管理するサービスです。サイバーレコード社の主なクライアントは自治体で、各自治体に属する事業者がいます。事業者が持つあらゆるデータを「HARV」で一元的なデータベースとして作っています。サイバーレコード社内においては基幹業務システムとして機能し、外部向けとしては、地域産業の情報を活用し新たな価値を創出するお手伝いをするサービスです。
徳永
それまではあらゆるデータの管理をExcelで行っていたんです。Excelのシートに寄付状況を記録するという前時代的な処理で、ファイルをみんなに共有して、電話で受けつけたものはどう反映するのかとか、無駄な工数が至る所で発生していたんです。また、シートのフォーマットも、自分たちで使いやすいようにチームごとでちょっとずつ差異があって、統一化されてない。そういった状況をシステムにして効率化させる狙いがあります。

ー HARVの開発の経緯をお願いします。

入江
実は、増田から我々に相談があった時点で、サイバーレコード社はHARVの開発に着手していたんです。
「こういったものを作ってます」と実際に作られてるものを見せていただいてその時に「いや、これはこのまま進むとまずいです」と提言し、カルティブ社を交えて新しく作り直すプロジェクトが始まりました。この件についてはお世辞でもなんでもなく、カルティブがいなかったらえらいことになっていたと本当に思います。
もしこれを2人でああだこうだ言いながら進めてたら、えらいことになっていたでしょうね。
池田
ある程度業務システムを作った経験はあったんですが、ふるさと納税に関わる複雑な業務を紐解くための知見が我々にはありませんでした。既存の業務を紐解いて、システムにしていく中で、事前にある程度カルティブ社が開発の方針を立てたり、さまざまなセクションとの連携を作ってくれたり、その点がまず本当に助かりました。
サイバーレコードに新しく我々二人がやってきて指示を出すということもいきなりはなかなか難しいものがあります。カルティブが内部事情を把握されていて、その点も調整してくれたり、アドバイスをいただいたことも大きかったです。
徳永
2021年の7月にカルティブの池田はサイバーレコードに参画していてHARVの前身のプロジェクトをやっていました。10月くらいから私や竹村が参画し始めて、その後にこちらの池田さん入江さんと顔合わせがありました。
社内調整は弊社の池田がすすめていて、12月にHARVの事業検討があり、開発のキックオフという流れでした。

毎日のミーティングと大量の要件整理。
伴走することで突破できたプロジェクトの着手。

入江
一番最初は、サイバーレコードの業務を把握する必要があったので、社内で規定されてる研修を受け、基本的なところを学びました。最初は「これをシステム化していくんだな」とざっくり思ってはいたんですけど、業務を紐解いていけば行くほどその仕組みの複雑さを実感し「マジでやばいな」となりました。これをシステム化するのはかなり大変だぞ、という気持ちが大きくなる一方で、カルティブの皆さんとは毎日ミーティングさせていただいたんです。
状況を逐一共有させていただいて「これはこういうふうにしていこう」とか「これは誰に聞いた方がいい」とかをカルティブにアドバイスいただき、道筋を示していただきました。我々の認識するところと実際のギャップとの軌道修正も行ってくださって、それがないと倍以上の時間がかかったでしょうね。
ずっとカルティブと設計案を提示して、現場に打ち直しもらって、またそれを修正しての繰り返しで大変でした。でも、それがあったおかげで現場の人とのコミュニケーションも円滑になっていきました。
11月からの2ヶ月はそんな上流工程で、HARV開発の本格着手は1月からです。
徳永
私もこの2ヶ月は頻繁に熊本に来ていました。東京だと毎日ミーティングしているとはいえ、オンラインでの毎日1時間です。オフラインで5時間毎日会えることでコミュニケーションを加速させる必要があったんです。この時期はふとした思いつきでも、すぐその場で共有できるのは大事でした。
入江
要件を組み立てては崩して、というのが毎日あって、徳永さんや池田さんにはよく熊本に来ていただきました。オフラインだからこそ、スピード感を持って対応できるというのもありますし、私と池田の2人だけで話しているとすぐに閉塞してしまうんです。カルティブの皆さんがここに来られると、やはり違う視点からの意見をもらえて、よりこちらの設計が成熟するという作用もありました。また、徳永さんや大久保さんには画面や遷移などのUI設計でも大きく尽力していただきました。
徳永
結局、先ほど話題になったExcelでの管理というのがかなり要件を煩雑にしていました。複雑な要素が潰しても潰しても毎日次々出てくる。
業務フロー図もいっぱい作りましたね。それ以外にも、現場のスタッフの意見を聞くと実際の処理とのギャップも大きい。この要件整理はみんなでやる必要がありました。謎解きみたいな毎日でしたね。
入江
そういった気づきとかが私と池田の2人じゃ限界があり、ところがやっぱり言ってもらえるとめちゃくちゃ助かりました。
池田
業務フロー図を何度も何度も書き直したことで、我々も業務をしっかり把握できましたね。図にしてみんなで確認し合ったことで、共通認識のずれなく持てたと思います。

ー  HARVのプロジェクトのその後の流れを教えてください。

徳永
結局3月には開発も順調に進み、私の手を離れるように思えたんですが、3月以降はまた別の理由で熊本に通う機会がありました。サイバーレコード社の移転があったんです。
入江
社の移転の話を内部でしているうちに「引っ越し作業をカルティブの徳永さんに手伝ってもらえないか?」って流れになったんです。それまでの会話の中でネットワーク設計とかされていたと聞いたもので。我々も業務と並行して業者選定や段取りを組んでいくのは厳しそうって時でした。けれど、誰かが調整しないと会社移転って失敗するんですよね。
そこで人を探していた経緯があったんです。結局、社長の増田が直接オーダーして徳永さんにお任せしました。
徳永
サイバーレコード社の規模だと会社移転は1年がかりが基本なんですが、4月にスケジュールを聞いてまず「時間がない!」って思いました。
入江
僕なんかは「絶対間に合わないでしょ」って思っていたんですが、社内に「どうにかなるでしょう」って楽観的な空気があったんです。
移転担当はいたんですが、退職してしまって「マジでどうなるんだろう」っていう状況でした。徳永さんがいなかったら絶対失敗してましたよ。
徳永
運もありました。業者選定においても、ついてくれたNTTさんがたまたま増田さんの知り合いで、頑張ってくれて半年かかる現地のインフラ調査を1ヶ月で終わらせられたり。とにかく4月ごろは資料を作って各所に展開していましたね。
でも、HARVのプロジェクトでサイバーレコードの各部署のリーダーと話をする機会はあったんですが、引っ越しの件があって本当に色んな人とコミュニケーションが取れるようになった。その結果また新しい視点も持てたりするのかなと考えています。

「ハイレイヤー人材の集まり」
それでいて困ったことがあったら気兼ねなく相談できる

ー カルティブについて、どういう印象をお持ちですか

入江
「ハイレイヤー人材の集まり」っていうイメージですね。
我々と関わりがあるのは、池田社長、徳永さん、大久保さん、竹村さんが主ですね。竹村さんにはHARVのロゴを作っていただきました。
あと池田社長の人脈の豊富さには本当に驚きます。池田社長を経由するといろんなところに連絡が取れるのでちょっと自分の世界が広がった感じがします。
徳永さんは本当にフランクに何でも言わせてもらえるのがラクですね。懐の深さなんでしょうね。サイバーレコード社内の私の人間関係も調整してくれているように感じています。
池田
カルティブさんには「何か困ったことがあったら相談しよう」って頼ってしまいますね。プロダクト開発のみならず、今後の方向性、サイバンクとしてエンジニアの組織を作っていくためだったり。サイバーレコードの事業の方針のことだったり、ほんとそういったところも幅広く、安心して相談しています。やっぱり人によって相談する内容は違いますけどその点は共通しています。
入江
HARVの要件整理ということでプロジェクトから徳永さんは離れて、引っ越しも終わったので、今後徳永さんと我々の連携は減ってしまうのかもしれませんが。
徳永
単に大きいタスクが片付いただけであって、サイバーレコード社内の誰かしらから色んなご相談をいただいていたりするので、私は今後もこの関係性のまま「たまに来る人」として活動していくんだと思います。ありがたいです。フラットにこちらも言いたいことをなんでも言わせてもらって、言ってもらってるという関係は本当に楽しい。今後ともよろしくお願いします。