株式会社エッグ(関西支社) | 株式会社カルティブ 株式会社カルティブ

インタビュー

株式会社エッグ(関西支社)

企業版ふるさと納税を支えるのは結局は情熱。
熱量を持った太陽であってほしい。

株式会社エッグ

鳥取県米子市にあるシステムのSIer、メーカー。創立72周年の歴史を持つ。自社開発のふるさと納税システムは現在680以上の自治体に利用されていて、導入実績は日本一を誇る。「認知症判定・予防プログラム」の開発、はがきの作成から投函までを代行する「ポスコミ」などITを活用して社会のニーズに沿ったシステムやソフトウェアを提供している。関西支社はriverのプロジェクトに参画して、このふるさと納税の知見と自治体とのつながりを生かしながら「企業版ふるさと納税」に注力している。

インタビュー:
株式会社エッグ(大阪支社)
福原支社長、高岡様、石野様
株式会社カルティブ 小坪

色々な形と角度からそれぞれの支社がトライアンドエラーしながら、
形ができていく企業版ふるさと納税の事業。

− 株式会社エッグのご紹介をお願いします。

高岡
株式会社エッグはシステム開発の会社で、主に自治体様向けの管理システムを中心に開発していて「ふるさと納税」のシステムも開発しています。個人の方が寄附を行う際に、色々なプラットフォームが利用されますが、集まった寄付者の情報は自治体側が最終的に一元化して管理しないといけません。そのためのシステムを開発しています。
現在、そのシステムは全国3分の1ぐらいにあたる680以上の自治体様にご導入いただいております。その他、認知症の早期発見システムといったものも開発提供をしています。
今まではシステム開発が中心でしたが、関西支社はriverのプロジェクトに参画して、このふるさと納税の知見と自治体様とのつながりを生かしながら「企業版ふるさと納税」に注力している段階になります。私は関西支社の営業部に所属しています。

− エッグとカルティブの出会いを教えてください。

高岡
鳥取県庁様からのご依頼で個人版のふるさと納税のシステムを2015年に開発し、それから、弊社の個人版のふるさと納税の事業がスタートしたのですが、ほぼ同時期に株式会社トラストバンクの「ふるさとチョイス」というサービスが立ち上がりました。その後、双方で「一緒に何かできないか?」という話が持ち上がり、一緒に協議をしていく中で、現在カルティブの代表の池田さんと知り合いました。そこからずっとふるさと納税の話し合いを持ちながら仲良くさせていただいています。
福原
池田さんがトラストバンクを退社された際に、エッグに「riverのシステム開発をしてくれないか」とご相談をいただきまして、話をしていくうちに「支社としてもriverの事業も一緒にやらないか」とお声がけいただきました。そこは二つ返事で「はい」と、社長の決裁を取らずに回答しました。
小坪
私は、福原さんが横浜にお越しいただいた時にお会いしました。実は前職のトラストバンクにいた時からお見かけすることはあったんですけどね。
高岡さんとはそれからしばらくした後、2020年米子で、サービスのリリース直前の合宿MTGがあり、そこで知り合い、サービスのシステム構成を打ち合わせました。
高岡
「riverを引っ張っていく、全国で一番知識があって一番動いているすごい人なんだよ」という形で池田さんから紹介されました。それからはもうずっと二人三脚です。
小坪
一番最初に支社のお誘いを声かけさせていただいた会社が、中国地方の支社としてエッグ、九州地方の支社としてサイバーレコードだったんです。どちらにも快く応じていただきました。それからサービスリリースの直前に、九州教育研修センターが沖縄を担当されたいとおっしゃってくださいました。サービスのリリース時点ではその3社で、なんとか税制改正のタイミングで始めることが出来ました。
小坪
当時から、熊本と米子には頻繁に行っていて、エッグとはシステムとかサービスの全体像みたいな話をして、サイバーレコードでは熊本県内の市町村向けの制度説明セミナーを開催していました。色々な形で色々な角度からトライアンドエラーしながら全体として形ができていった印象です。それは今も変わらなくて、色々な支社が色々なトライを独自に行い、そのエッセンスがriver全体として展開されるというのが続いています。みんなで1カ所に集まって考えているわけではないですが、その繰り返しでだんだん結びつきが大きく濃くなっていくのがいいように思います。

− サービスリリースから今日までのプロジェクトの経緯を教えてください。

高岡
最初は右も左も分からない状態なので、本当に小坪さん頼みでした。
ただ、自治体さんに対してのコミュニケーションは弊社が営業として培ったノウハウがありますので、小坪さんにお願いするのは、主に制度に関する部分ですね。

− 何から取り組み始めたんですか。

小坪
サービスリリース直後の市場の状態は、「そんな制度あったんだ?」という方がほとんどで、自治体の職員さんも制度のことを全く知らないという状態でした。でも「税制改正されたんですよ。個人版ふるさと納税も税制改正後からすごく伸びましたよね」という切り口で話すと、そこから耳を向けてくれる自治体さんは多くて。
私は、SDGsとかファンドレイジングといったノウハウもあり、コミュニケーションの切り口は多少あったんですが、税制改正直後は「税制改正の内容を説明できる」というだけで、信頼をいただいた感触でした。今考えると先発優位性の初速の速さはありましたね。

支社の営業ってどういうスタイルなんですか?

小坪
サービスリリース直後の市場の状態は、「そんな制度あったんだ?」という方がほとんどで、自治体の職員さんも制度のことを全く知らないという状態でした。でも「税制改正されたんですよ。個人版ふるさと納税も税制改正後からすごく伸びましたよね」という切り口で話すと、そこから耳を向けてくれる自治体さんは多くて。
私は、SDGsとかファンドレイジングといったノウハウもあり、コミュニケーションの切り口は多少あったんですが、税制改正直後は「税制改正の内容を説明できる」というだけで、信頼をいただいた感触でした。今考えると先発優位性の初速の速さはありましたね。
高岡
基本は電話営業ではあるんですが、地銀や地域新聞社の連携で拡散を促すこともあります。市町村向けの勉強会なども行っております。弊社はコールセンターを持っているので、日本全国の全自治体にメールや郵送を行うこともできます。
小坪
なので、最初に全自治体に「river」というサービス名称を広められたのはエッグさんのご協力があってこそなんです。また、エッグを経由してriverにパートナー契約される地銀さんの数は多く、活動も活発だと感じます。
エッグは地銀さんから地銀さんを紹介してもらったり、ご縁を育てるのが上手なんだと思います。

関西支社ができてからのことを教えてください。

高岡
この関西支社はできてちょうど1年が経ったところです。1年前に支社が設立されて、私と福原で米子から大阪に来ました。米子ではなく、大阪に拠点を構えた理由は何個かあるんですけど、大きいのはやはり東京の次に企業様の数が多いというところでした。企業版ふるさと納税のプロジェクトは、当然寄附企業へのアプローチもしないといけないので、そこが大阪を選んだ大きな理由です。
あと、アクセスの面ですね。大阪からだったら、我々の担当するエリアはどこも行きやすい。
例えば、大阪から山口までは新幹線で2時間程度で行けますが、本社の米子からだったら4時間はかかる。近畿、中国、四国を担当していますので、そういった理由もあります。
3つ目の理由としては、JTB様が近いのもあります。ここから2分ぐらいで訪問できます。
企業版ふるさと納税事業を行うサービスとして「ふるさとコネクト」というプラットフォームがあり、その運営をしているオフィスです。
だから、ふるさとコネクトとの事業連携などの話をするときに、JTB様に来ていただいて一緒にディスカッションしやすいんです。
小坪
石野さんは最近のご入社ですよね?
高岡
関西支社が立ち上がった当初から5名体制ぐらいで運営したいという構想があったんです。そこで募集をかけていたら、石野が見つかりました。
石野
私は今年の4月からエッグの関西支社地域共創部に入社しました。
大学卒業後ファッションアパレルの会社に入りまして、そこで丸40年間勤務しました。直近20年は直営店の店舗開発。特に直近10年はそれと兼務で、フランチャイズの加盟開発と店舗出店のアシストをやっていました。フランチャイズ開発の時は、直接的な物品販売ではなくノウハウの提供や無形資産を販売対象としていました。そういう意味では現在の業務に近いかもしれません。
自社の製品がキーファクターになっていたのは間違いないので、そこの部分に大きい違いを感じてはいます。
高岡
採用させて頂いた点として、本当に事前によく調べてから面接に来てもらえた点と、人生的には大先輩なのに「この年になってもまだ勉強したい」っていう姿勢がすごいなって思って「この人だったらどんどん自分で勉強して進んでいってくれるだろう」ということで採用になりました。
石野
私は通勤時間が往復2時間あるんですが、数年前から勉強して統計検定2級に合格しました。統計っていろいろな部分で使える技能なので、これをriverのお仕事で役立てていくことができたらと思います。現在は統計検定1級の勉強をしています。
riverの勉強も当然していますが、一つのことばかりやっていると飽きてしまうので勉強の気晴らしとしての勉強です。

ー riverのプロジェクトで一番大きい苦労は何ですか?

福原
 ステークホルダーが多い点ですかね。企業、自治体、パートナー企業、提携しているJTB...これらの情報の共有は難しいですね。
共通認識があるつもりで発言しても、その認識に差があったり、それぞれがそれぞれの立場で理解しているために、ちょっと今がずれるということが起こります。情報の連携の精度を上げないといけない時期に今差しかかっています。

強い個性を持つ組織同志、
個々の能力を最大限に活かせるフィールドがそれぞれにある。

ー カルティブや、riverのプロジェクトについての印象を教えてください。

石野
最初は特に自治体関係の用語にわからないものが多かったです。自分なりにわからないことをノートに書き留めて知識を蓄えています。riverって支社間で共有される情報の厚みがすごいんです。企業様、自治体様への働きかけや面談の記録が全部残っているので、それをつぶさに読み解きながら契約に至るプロセスを研究しています。
 
まだやはり一人で全部完結できる状態にはなっていないので、まずは基礎固めの状態です。
 
面談の場にできるだけ同席させていただいて、特に質疑応答のところをしっかり聞かせていただくようにしております。
 
小坪さんのYouTubeを見ると、本音でしゃべっているのが感じられて好感が持てました。第一印象はそんな感じです。しかし、それ以上にやはり背景となる経験とか知識が本当に豊富なので、早く追いつきたいと考えています。
福原 私はカルティブについて、知識のネットワークがすごいと感じています。
知識は、一人で蓄えることも可能ですが、人の繋がりによってものすごく大きな量にすることができると思うんです。
カルティブはチームとして、それぞれの知識と技能を最大限に活かせる体制ができているように感じます。
小坪
私は、福原さんの部下の方とはよくコミュニケーションを取る機会があるんですけど、こちらからはエッグ社もそう見えています。
皆さん強みが違って、それぞれがすごく強い個性をお持ちです。
組織として、それらの個性を束ねるのはすごく難しいはずなのに、福原さんはそれぞれの適性を見抜いて、自由に動ける環境をどんどん整えています。新しいことを始める時に、上司である福原さんはすごく親身になって、部下の新しいアイディアの発案を促したり、全力で応援してくれるんだと思います。許容力とか包容力とかを使って、部下の個性や強みを伸ばす力が高いんだなと。
福原
ありがとうございます。光栄です。
小坪
高岡さんは、新しいことが好きだけど、丁寧さも兼ね揃えています。「まずはやってみる」という気持ちが強い。けれど、押さえるべきことをしっかり押さえてくれています。新しもの好きという点では私と似ているかもしれませんが、riverにおいては私にちゃんとブレーキをかけてくれる存在になっています。
石野さんとの関わりはまだ短いですが、とにかく謙虚で全ての行動にものすごく学ぶ姿勢を感じます。自分が石野さんの年齢になった時に、これだけ学ぶ姿勢を保てていたら素敵だなと思います。

ー riverへの期待を聞かせてください。

高岡
こういう体制ってすごい稀有だなと思います。個人版のふるさと納税になっちゃうと同業他社、ライバルになる関係が、ここまでシームレスに一緒に連携をとれているという今の状態がレアな状況だなって思います。そこを維持できるのはやはりカルティブがいるからだと思うので、この機会をこのまま維持していきたいです。小坪さん頑張ってくださいね。
石野
私はまだ深く理解できていませんが、意気込みとしてはやはり早く成長して、チームの全体の価値が高まるような仕事をしていきたいです。今はもうそれに尽きます。
福原
riverの求心力って、結局小坪さんの情熱だと思うんです。
地方のため、社会のためになるもの、それを認めさせるものは、スキルではなく最終的には熱量です。小坪さんには、そういう熱量を持った太陽であってほしいです。

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