インタビュー

株式会社エッグ(米子本社・システム開発部)
小野田様・藤田様・小林様

総合的な視点を持ちながらプロジェクトを縁の下で支える。
開発と運用のコンビネーション。

株式会社エッグ

鳥取県米子市にあるシステムのSIer、メーカー。創立72周年の歴史を持つ。 自社開発のふるさと納税システムは現在612の自治体に利用されていて、導入実績は日本一を誇る。「認知症判定・予防プログラム」の開発、はがきの作成から投函までを代行する「ポスコミ」などITを活用して社会のニーズに沿ったシステムやソフトウェアを提供している。 2022年2月、株式譲渡により株式会社スカラの子会社になり、スカラグループの一員へ。

インタビュー:
株式会社エッグ システム開発部
小野田様
藤田様
小林様
カルティブ 徳永

プロジェクトの規模が成長し、連携の最適化が課題になった。

− 皆様の自己紹介をお願いします。

小野田
小野田です。システム開発部の課長です。
大学を卒業してからエンジニアとしてのキャリアは十数年あり、エッグには入社して7年です。
riverは立ち上げのところから携わらせてもらっており、全体的なシステムの統括を見ています、小坪さん、池田さんと話をしながら運用も進めています。
小林
小林です。WEBがなかった当時、CD-ROMの企画などからキャリアをスタートし、そこからWEB制作のプロデューサー、ディレクションなどを行うようになりました。「river」のプロジェクトに参画したのは4ヶ月前で、ユーザーインターフェース周り最適化をメインで担当しています。個人版ふるさと納税のシステムのプロジェクトも並行して担当しています。
藤田
藤田です。SEとしてのキャリアは10年くらいです。以前は電子カルテの開発を行なっていました。エッグに入社、育休・産休を経て、昨年の4月に戻ってきました。riverのプロジェクトには途中から参画して、現在1年くらいが経ちました。

− 株式会社エッグについて教えてください。

小野田
元々は印刷会社として昭和2年に設立され、先日70周年を迎えました。ITに転換したのが数年前です。元々は広告業だったので、媒体をWEBサイトに移してIT方面への事業を展開していったという流れです。今はシステムのSIerでメーカーです。
その他、ふるさと納税の受付の委託業務のBPOの事業や、高齢者の健康を促進するようなシステムの事業など、いろいろやっています。今年の2月にスカラグループに株式譲渡して現在に至ります。

− カルティブとの関わりを教えてください。

小野田
池田さんが前職で個人版ふるさと納税の事業に携わっていたので、そこで接点がありました。その後、新しくカルティブを設立するというタイミングで、riverの話をご相談いただいて「一緒にやっていこう」となったのが始まりです。riverのプロジェクトに関しては営業として弊社の福原、高岡が参画して大阪に拠点を構えて進めていますが、米子はそれとは別働で、徳永さんをはじめ、カルティブと相談しながら、プロジェクトのシステム構築を担当しています。主にriverのサイトの中にログインした後の領域ですね。
プロジェクトの規模が大きくなっているので、いろいろ課題が多くなってきました。連携も大事にしないといけません。
徳永
支社-開発-運用という連携において、開発のフロントは藤田さんに、運用の担当は私になります。私はriverのプロジェクトにおいては主にセミナー運営をしています。
セミナーは、公開のセミナーと会員限定のセミナーの2つがあるんですが、それらを企画するのは小坪さんや支社のメンバーです。私はそのコンテンツをWEBサイトに反映させ、運用ページの管理を行なっています。それから各SNSへの広報も行います。
今のところはないですけど、オペレーションミスすると「登録してくれた人が全員セミナーに参加できない」とか「セミナーが開催できない」とかいう事故になってしまうので
なるべく属人的な作業をなくし、自動化とか一括登録のような機能開発を私はエッグさんにお願いしています。
小野田
一方、自治体の視点だと精算機能の開発なんかも必要になったりするんです。
どちらも大事なので、優先順位をつけながら進めています。支社の視点はもちろん、自治体の視点も持たなくてはいけないので、結局river全体を俯瞰して「どうあるべきか」を考えないといけない。「データをどういう形で持つか」とか「運用コストがかからないように」とかも含めての視点が要されています。現在は事業リーダーの小坪さんに要望が寄せられてしまっていますが、システムに対しての要望の取りまとめはいづれエッグで担う体制が求められています。
徳永
小野田さんや藤田さんがジャッジしてくれているおかげでシステムが煩雑にならずに済んでいるんです。システム面からのジャッジメントが的確だから、支社側の要望も優先順位つけながら整理できています。支社側と運用側での優先度の差や視点の相違などもありますので、そういったところでも連携は課題ですね。

− 米子には頻繁に集まるんですか?

徳永
池田と小坪、そして私は定期的に米子に来て、2〜3日かけて要望や開発の方針を共有しています。「合宿」と呼んでいますが、そこで結構整理が進みます。缶詰で他の打ち合わせを入れずにやることになってます。やっぱり集まっての方が話の進みも早い。気がついたことをすぐ言って、そのアクションが起こせるというのが大きい。
小野田
合宿は立ち上げの時に一発目がありました。「こういう運用されるだろう」とか「こういう機能を入れよう」とかの洗い出しから行います
毎週定期的にMTGは行っていますが、それでも時間が足りないので、合宿は定期的に、もう5回くらい開催しています。

冷静に開発のロードマップを立てるために
複雑なステークホルダーを誰よりも理解する必要がある。

− 小林さんから見た、riverのプロジェクトの第一印象を教えてください。

小林
プロジェクトに参画したらすぐ名古屋でキックオフMTGがあり、まだriverをよく理解していない状態で出席しました。企業版ふるさと納税の仕組みが、税制などのいろいろな仕組みを寄せ集めて、1つの提案できるスキームになっていて、まず最初にこの仕組みの組み立て方がすごいなと思いました。「このシステムがあるから、これ誰かやりませんか」みたいな、何かをどこかから持ってきて売るような事業ではなく、ご自身でいろいろなものを集めてきて詳しく理解して事業として成り立たせています。まず最初にそれを理解するのが大変でした。
小坪さんの知識と、池田さんの先見の明に感心しています。
その上にいろいろなステークホルダーの人がいます。自治体や企業、サービスを提供する企業と寄附をする企業、この仕組みの間に立ってプロジェクトを進める支社、コーディネーター...それぞれのステークホルダーの役割をまず理解していないといけません。その人たちがどうシステムを使い、どう役立てていくか、全体の事業の中にどう結びついていくか、ということの理解が大変でした。
今はある程度理解できたので、あとは「自治体がこのシステムを使う上での納得感が欲しい」とか「支社さんのこのシステムを使われる中で発生した問題点」とかに対してシステムがどうあるべきかみたいなこともだんだん考えられるようになってきました。それを形にしていけたらと思っています。
徳永
この短期間でここまで把握できる小林さんの処理力はすごいですよ。

− 藤田さんにとって、参画してからどんな1年でした?

藤田
私も、参画した当初は登場人物が多くて、どんなことをしているのか理解が追いつかなかったんですけど、一年経って、ようやくやっていることを理解しました。
システムを使ってくれている人の不満も理解できるようになったので、早くこのシステムをもっといい方向に持っていきたいと思っています。
徳永
支社側や小坪さんの持っている課題を円滑に共有する体制が未成熟だったんです。
かゆいところに手が届かない箇所が結構いっぱいあって、そこの改修を藤田さんの主導で直してもらっています。頑張っていただいて機能追加も進んでどんどん使いやすくなってきています。
藤田
前職で今まで私がやってきた仕事は、がちがちの設計専門という感じだったんですけど、riverは「機能をどういうふうに作っていこうか」を考えながら構築できるのが楽しいです。要望が生の声として直接聞けるので、現場で一緒に更新構築している体感が刺激的です。

楽しめていないと、人を巻き込めない。
個人と個人の支え合いで根幹を担う。

− カルティブにどういう印象をお持ちですか。

藤田
みなさん個性豊かで、すごい楽しそうに仕事をしてる方たちだと思います。それぞれご自分の役割があって、個性を活かしながら仕事をされている印象です。徳永さんは運営のとりまとめをすごく上手にされています。
支社の人の意見は直接聞くことがなくて、現状は小坪さんを経由して聞いていますが、その板挟みの負荷を取り除いてあげたいです。
小林
色々な人を巻き込んでプロジェクトを楽しそうにされているのが印象的です。やはり楽しめていないと、人を巻き込めないだろうし、そこら辺を素敵だなと感じていますし、自分にとっても学びがあります。
徳永
エッグさんにはある種の根幹を支えてもらっています。藤田さんが戻って来られる前は、小野田さんと池田と小坪で運営していたんです。システムに対してより、メンバーの成長を促すことに重点を置いていたので、システムの優先度がまだ小さかったんです。藤田さんが戻って来られてから、セミナーが充実しはじめて、私がシステムのMTGに入るようになったんです。私は藤田さんとやりとりする機会が多く、何かとお願いしています。毎度うまく咀嚼して整理して頂いていて「よくあんな煩雑な状態からここまで交通整理できたな」とつくづくありがたいなと思っています。さらに小林さんに参画してもらって「さらなる推進力を得た」と、安心しています。
会社と会社という仕事の仕方ではなく、個人と個人の仕事という意味合いが強いのでそこを開発の皆さんに納得いただけるとありがたいです。

− 最後に、カルティブに対しての要望を聞かせてください。

小林
カルティブに対しての要望というより、まだ自分の知見が追いつくまで一生懸命なので「早く追いつけるように頑張ります」というところです。
藤田
笑顔で楽しく仕事をされてるので、今まで同様にそれを維持してほしいです。あと、いろいろな仕事をされていると思うので、もっと情報としてお聞かせいただきたいです!
今回の合宿も面白くて私はずっと笑っているんです。
徳永
エッグさんは本当に懐が広い企業です。あちこちからボールを投げてきて、それを受けて整理してくれる。今までどおり、混沌としているものを一緒に整理してシステムのグレードアップを進めていけたらと思います。
小野田
カルティブは、いい意味で「みんなまともじゃない」ですね。それぞれの役割分担と個性と才能があり、うまく池田さんがコントロールしています。riverという面白い事業において、メンバーも良く、私もやりたいこともできるし、忌憚なく意見を言えるのがとにかく楽しいです。これからも引き続き楽しく一緒に仕事を進めていけたらいいなと思います。

当社のWEBサイトでは、ユーザーエクスペリエンスを最適化するためにCookieを使用しています。
当社のWEBサイトを引き続き使用すると、Cookieの使用に同意したことになります。詳細については、こちらをお読みください。