インタビュー

株式会社新東通信
松山様・佐々木様・山下様

「地元のためになるならなんでもやる」
”社会的に自己実現を図るおもしろ集団”としての使命感

株式会社新東通信

創業50周年を迎えた名古屋を本社にした総合広告会社。 広告作成、イベント企画、デジタル方面まで幅広い領域を事業に持つ。 river中部支社として、中部地方の企業と自治体に「企業版ふるさと納税」の活用推進を担当している。

インタビュー:
株式会社新東通信
松山様
佐々木様
山下様
カルティブ 小坪

「地域に貢献したい」という強い使命感が、
riverのプロジェクトと共鳴した。

− riverのプロジェクトに参加する経緯を教えてください。

小坪
2021年の2月に新東通信執行役員の梅田さんと弊社の池田が共通の知人を仲介して会う機会を持ったのがきっかけです。riverのプロジェクトの概要を聞いた梅田さんより即答で参画のお返事をいただき、そこから松山さんをご紹介いただいたという流れでした。
松山
弊社は「名古屋を中心とした、東海地域に密着する」というミッションを掲げていて、この地域から全国に発信するということに使命を持っています。
最近の事例で言うと、名古屋城下の金シャチ横丁の開発・プロデュースといった広告代理店の枠組みからやや外れるような「地域の課題解決」の取り組みを行っています。
そして、地域に密着することで得られたもの知見として還元し合うための組織として北海道から沖縄まで、全国の主要都市にある広告代理店18社と連携するネットワーク「メイシス」を持っています。(https://maces.jp/)
その文脈がriverのプロジェクトと、自然とリンクしました。
佐々木
その背景には、50周年というタイミングで「もっと地域に貢献するには」という視点が全社的にもあったんだと思います。
松山
元々、広告宣伝で企業を支援するというのが広告代理店本来の強みなのですが、では広告宣伝以外でどうやって企業を支援できるかということも常に画策する必要があります。
その中の一手段としてriverのプロジェクトがあります。
企業の持続可能性という文脈においても「企業版ふるさと納税」は有用なソリューションだと捉えています。

− プロジェクトに参画したあとはいかがですか?

松山
参画した当初は企業版ふるさと納税についての制度について全く何も知らない状況だったので、まずは制度理解から始める必要がありました。
先行して参画した認定講師の方にメンターについていただき、定例会、学習会の参加。あと小坪さんのYouTube動画をひたすら見ました。勉強を始めて早々にriverの沖縄合宿に参加する機会があり、それまでオンラインでやってきたものをベースに色々な質疑応答をさせていただいて、春くらいから我々のエリアの自治体への認知獲得の活動を開始しました。
活動を開始した当初は、各自治体の市長だったり、行政の上層部が好感触を持っていても現場の方の理解や同意まで得られない感触でした。しかし、我々の活動とは別軸で「企業版ふるさと納税」という市場が、春から夏にかけて大きく盛り上がりました。
2021年の秋以降、自治体側の反応も変化してきて、熱量を感じる話し合いが増えてきたように感じます。
小坪
私の感覚だと、この手の制度改正の注目は西から東に広まるように移ります。
九州の反応がものすごく早く、そこから、中国、近畿と流れていく傾向があります。そんな風に全国「企業版ふるさと納税」に対しての反応速度を見ていると、新東通信の担当地域の反応速度は早いです。
それは、そもそも新東通信が新しいことに対する感度と発信力の強さを体質として持っているところに理由があると思います。
例えば、松山さんはeスポーツを利用した街のコミュニケーション事業を「E-sports」という言葉が定着する以前から自治体に呼びかけていらっしゃいます。SDGsの啓発についても早くから着手されていました。「文化を根付かせる」スピードとノウハウにただただ圧巻されています。
佐々木
「地元のためになるならなんでもやっていこう」というスタンスが活きているのかもしれません。また、さまざまな面から施策を講じたり、環境的なサポートができたりするというのも強みとして持っています。
なので自治体・企業の盛り上げは我々の課題なので、それについてはリスクを背負ってでも使命感持って積極的にやる必要を感じています。
松山
弊社の企業理念は「われわれは、“発想のマーチャンダイジング”からヒューマンクリエイティブを通じて、社会的に自己実現を図るおもしろ集団である」です。
自分が「これは面白い!やりたい!」って思えるものに対して、「迷うならやれ、行動しろ」という面白さを求めて前進する社風があるんですよ。
小坪
それは、弊社においても通じます!迷って行動を躊躇していて指摘されることがあります。非常に共感できる理念です。

− 新たにriver認定講師になった山下さんのご紹介をお願いします。

松山
山下は採用時は東京での勤務を非常に強く希望していたんです。
ただ、私は「地方をよく知っている人間が東京で活躍する時代がきっと来る」という考察があり、「東京のことしか知らない東京のビジネスマンになってほしくない」という期待があって名古屋の配属にさせてもらいました。
地方の環境で自分の能力や知見を磨く経験をまずしてもらいたい。そんな期待を持っています。
山下
今年度、新卒で入社したんですが仮配属の段階では全く別のセクションでした。
日が経つにつれ、だんだん松山と「企業版ふるさと納税」の話をする機会が増えてきて、入社後の本配属のタイミングではがっつりriverのプロジェクトに入ることになりました。
2021年の年末に認定講師になることができました。
小坪
講師になるのは結構難しいですよ。
動画を20時間観て、試験に合格して、セミナーに3回登壇するという条件があります。
山下
新卒入社の2年目で、またとない貴重な経験をさせてもらえている自覚があります。
自治体の方々と企業の方とで全く違う雰囲気と体質をお持ちなので、両方の空気を体験できるのはありがたい機会です。
小坪
自治体の意思決定のロジックは民間とは全く違いますからね。その点を理解されている企業はあまり多くありません。
その感覚を持っておくことは強みになっていくと思います。
山下さんの成長は、私としても本当に楽しみです。

ポジティブな循環を作る会社。
会社を横断して新鮮な連携を形成している。

− カルティブにどういう印象がありますか?

松山
ポジティブ。こちらが不安になる状況にも、壁にぶつかっているときにも、背中を押してくれる雰囲気があります。
小坪
「小坪さんはいつも『なんとかなるでしょ』って、楽観的ですよね」ってよく言われるんですよ。関係ありますか?
松山
そうですね。その雰囲気に影響されている部分は大きいです。
小坪さんの楽観が我々に影響して、それが周辺に伝播して...というポジティブな循環を作る会社。池田さんが小坪さんをしっかり牽引しているのも伝わります。いいコンビネーションだな、と。
山下
あと、柔軟な感覚を持っている会社だと思います。常にベストな状態にしようと、試行錯誤していますね。その試行錯誤に対応できる柔軟性を感じているので、自分もその対応力を見習おうと思っています。
佐々木
我々とカルティブの関係は、受発注ではない、程よく、新鮮な距離感です。
riverのプロジェクトは皆さんが小坪さんの熱意に引っ張られている事業ですが、結果色々な会社が横断的に一つの連携を作っているのが面白いです。
我々もこれまでにないような感覚でプロジェクトに取り組めているので、本当にいい体験ができていると思っています。先述した「メイシス」とはまた違う温度の仲間としての強い連携を感じています。

まずは「river」プロジェクトの成功。
このメンバーで果敢に新しい取り組みをしたい。

− 今後の意気込みを聞かせてください。

山下
私は、早く「企業版ふるさと納税」を背負って独り立ちしたいです。
まだ知見や処理能力としての不足を感じているので、諸先輩方に早く追いつけるよう頑張りたい。riverのプロジェクトは、全国色々な地域で活躍する、年齢の離れた企業の方とフランクに話せる機会なので、この関係を大事にしたいです。
松山
先ほど会社の歴史に沿った話をしましたが、自分達もこの会社の歴史の一つとして確固たる実績を残したいです。そして「riverのプロジェクトの成功」はこの会社の次の世代に語り継がれるようなプロジェクトだと思うので、熱が入ります。
また、このプロジェクトの中で生まれた仲間で、新しい企画やアイディアをどんどん形にしていきたいです。
小坪
3倍くらいやりたいんですよね。riverのプロジェクト以外にもこのメンバーでやりたいことはそれくらいいっぱいあります。もちろん、今はまずriverです。サービス利用者も増やしたいけど、楽しそうな我々の雰囲気を感じ取ってパートナー企業の参画希望が増えたらうれしいです。参画していただいた皆さんが「参画してよかった」と思える、楽しいプロジェクトに育てます!

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